Appleデバイスでのアプリのコンテンツ配付方法
アプリやブックをAppleデバイスとユーザに配付するには複数の方法があります。配付したいアプリの種類を決定したあとは、配付したいアプリと配布先を決定できます。
アプリをデバイスに配付する
組織から割り当て済みのアプリをデバイスに配付するには、デバイスをモバイルデバイス管理（MDM）ソリューションに登録する必要があります。デバイスにアプリを割り当てると、MDMによってデバイスにアプリがプッシュされます。管理対象Apple AccountもApple Accountも必要ありません。割り当てられたアプリは、そのデバイスを使用する全員がアクセスできます。必要に応じて、アプリを割り当てるデバイスを変更できます。監視対象のデバイスの場合は、アプリはユーザの操作なしでサイレントにインストールされます。
アプリがすでにユーザに割り当てられている場合は、ユーザ単位の割り当てからデバイス単位の割り当てに自動的に移行できます。デバイスをMDMソリューションに登録しておく必要があります。詳細については、MDMベンダーの製品ドキュメントを参照してください。
デバイスに割り当てられたアプリについては以下の点に注意してください:
ユーザがデバイスをMDMから登録解除すると、自動的にアプリが削除されます。
バックアップを復元した場合、アプリは自動的には再インストールされません。
アプリのアップデートはMDMによって完全に管理されています。
Apple Configuratorでは、デバイスベースのアプリ割り当ても可能です。詳しくは、Apple Configuratorによるアプリのインストールを参照してください。
注記: ユーザ登録を活用するデバイスでは、ユーザに割り当てられたアプリを使用します。これはユーザが自分のデバイスを持ち込む（BYOD）組織に最適です。
Apple Booksのストアからブックを配布する
ユーザに割り当てられたブックは、アプリと同じ国や地域のダウンロード制限に従います。Apple Booksの正しい国や地域は、組織がApple School ManagerまたはApple Business Managerに登録したときに送信した住所によって決まります。例えば、組織が米国の住所で登録している場合、Apple Booksのロケールは米国に設定されます。
Apple School ManagerまたはApple Business Managerで購入したブックは、管理対象ブック配付でデバイスではなくユーザにのみ配付できますが、無効にしたり割り当て直したりすることはできません。
注記: Apple Booksの一部のコンテンツは国や地域によってはご利用いただけません。Apple Booksの特定のコンテンツがお住まいの国または地域でご利用可能かどうかを確認するには、Appleのサポート記事「教育機関および法人向けのAppleのプログラムやお支払い方法の対応状況」を参照してください。
監視対象外デバイスでの必須アプリ
iOS 15およびiPadOS 15以降では、MDM管理者は、登録時に監視対象外のデバイスにアプリをインストールできます。ユーザは、MDMソリューションへの登録時に、このインストールに同意する必要があります。この機能を有効にするには、管理者はMDMプロファイルのRequiredAppIDForMDMプロパティでApp StoreアプリのiTunesStoreIDを設定します。次に、アプリがデバイスまたはユーザライセンスを持っていることを確認し、MDM登録後にInstallApplicationコマンドを送信する必要があります。MDM管理者は、管理対象アプリ属性を追加して、ユーザがアプリを削除できないようにすることもできます。ユーザがすでにそのアプリをインストールしている場合は、アプリのMDM管理を要求する通知が表示されます。MDMペイロードの最新の変更内容について詳しくは、Apple Developer Webサイトの MDM登録のページ（英語）を参照してください。
管理対象Apple Accountを使用するユーザにアプリとブックを配付する
管理対象Apple Accountを持つユーザは、組織で購入した管理対象アプリをApple School Manager、Apple Business Manager、またはApple Business Essentials経由で自動的に受け取ります。
個人のApple Accountを使用するユーザにアプリとブックを配付する
個人のApple Accountを使用するユーザが「アプリとブック」のコンテンツの配付に参加するには、招待を受けてそれを受諾する必要があります。MDMソリューションを使って配付されたアプリとブックは、ユーザがiCloudのファミリー共有アカウントを持っている場合でも家族とは共有されません。
個人のApple Accountを使用するユーザにアプリを配付するには、以下の手順に従います:
ユーザまたはグループを招待する: ユーザは、組織の「アプリとブック」の管理配布に招待されます。これはMDMソリューションを使用して実行され、メールまたはプッシュ通知を介して実行される場合もあります。そのあと、プログラムの利用規約に同意するよう求められます。
ユーザが招待を承諾する: ユーザ個人のApple Accountが組織にリンクされます（Apple Accountは管理者に公開されません）。そのため、管理者がユーザ用のApple Accountを作成する必要はありません。ユーザに割り当てられたアプリが、そのユーザのApp Storeの購入履歴に表示されます。
MDMがアプリのインストールコマンドを送信する: 監視対象でないデバイスでは、ユーザにアプリのインストールの承認を求めるメッセージが表示されます。監視対象のデバイスの場合は、アプリはプロンプトなしでサイレントにインストールされます。アプリやブックの追加の割り当てはいつでもできます。
アプリを割り当て直す: アプリが不要になった場合には、そのアプリを別のユーザに割り当て直すことができます。