iPad用Final Cut Proでプロジェクトを作成する/操作する
Final Cut Proでは、プロジェクトで作業を整理します。プロジェクトにはメディアと1つ以上のタイムラインが含まれます。タイムラインは、メディアを使って作成する編集対象のシーケンスです。プロジェクトのメディアは、iPadにローカルに保存され、同じプロジェクト内のすべてのタイムラインで使用できます。そのため、同じタイムラインで複数バージョンの編集を行ったり、Web用、ソーシャルメディアApp用、外国語用のバージョンなど、作品のさまざまな納品物を作成したりできます。
プロジェクトを作成する
iPad用Final Cut Proで、プロジェクトリスト（「プロジェクト」画面の左側にあります）の下にある「新規プロジェクト」をタップします。
（既存のプロジェクトを編集中の場合は、左上の
をタップして「プロジェクト」画面に戻ります。）プロジェクト名を入力してから、オンスクリーンキーボードの「完了」をタップします。
以下のいずれかの操作を行います:
自動タイムライン設定を使用する: 「続ける」をタップします。タイムラインに最初に追加したクリップの設定に合わせて、方向、解像度、フレームレートが自動的に設定されます。
カスタム設定を選択する: 「フォーマット」の右にある
をタップし、「カスタム」をタップしてから、以下の設定を選択して「続ける」をタップします: 解像度: プロジェクトのフレームサイズ（4K、1080 HD、または720 HD）を選択するか、カスタムフレームサイズを作成します。最大のフレームサイズは4096ピクセルです（縦横の両方向）。最小のフレームサイズは2ピクセルです（縦横の両方向）。
方向: 「横」または「縦」を選択します。
色空間: 「HDR（HLG）」または「SDR（Rec. 709）」を選択します。「HDR（HLG）」は、デバイスにHDRディスプレイがある場合にのみ選択してください（12.9インチLiquid Retina XDRディスプレイなど）。HDRディスプレイ以外のデバイスでは、タイムラインのクリップが正しく表示されません。
フレームレート: 一般的なビデオフレームレートのリストから選択します。タイムラインを作成したあとにフレームレートを変更することはできません。
オプションをタップして、プロジェクトの最初のメディアを選択します:
「写真」から読み込む: メディアを写真ライブラリから選択し、「追加」をタップします。
Final Cut Proから初めて写真ライブラリにアクセスする場合は、アクセス権を付与するよう求められます。このiPad設定はあとで「設定」
＞「プライバシーとセキュリティ」と選択して変更できます。「ファイル」から読み込む: iPadまたはiCloud Driveのメディアを選択し、「開く」をタップします。
「カメラ」で録画する: Final Cut Proでカメラを使ってビデオを録画します。カメラを使ってビデオを録画するを参照してください。
初めてカメラを開く場合は、カメラとマイクへのアクセス権を付与して、Final Cut Proが位置情報を使用することを許可するよう求められます。このiPad設定はあとで「設定」
＞「プライバシーとセキュリティ」と選択して変更できます。「iPadユーザガイド」の「ハードウェア機能へのアクセスを制御する」を参照してください。空白で開始する: メディアを読み込んだり録画したりせずにプロジェクトを開きます。
新しいプロジェクトが開き、空のタイムラインが表示されます。メディアを読み込んだ場合や収録した場合は、右上のブラウザにサムネールが表示されます。
プロジェクトの名前を変更する
iPad用Final Cut Proで、プロジェクトリスト（「プロジェクト」画面の左側にあります）のプロジェクトをタップします。
画面上部のプロジェクト名をタップします。
新しい名前を入力してから、オンスクリーンキーボードの「完了」をタップします。
プロジェクトを複製する
プロジェクトを複製すると、プロジェクトに読み込んだすべてのメディアファイルとすべてのタイムラインが複製されます。
注記: プロジェクト全体を複製する前に、タイムラインを複製するだけでニーズが満たされるかどうかを検討してください。タイムラインを複製するを参照してください。
iPad用Final Cut Proで、プロジェクトリスト（「プロジェクト」画面の左側にあります）のプロジェクトをタッチして押さえたままにしてから、「複製」をタップします。
新しい名前を入力するか提案された名前を受け入れてから、オンスクリーンキーボードの「完了」をタップします。
既存のプロジェクトを開く
iPad用Final Cut Proで、プロジェクトリスト（「プロジェクト」画面の左側にあります）のプロジェクトをタップします。
右側にプロジェクトのプレビューイメージ、下にアクティブなタイムラインの名前が表示されます。
プロジェクト内の別のタイムラインを開きたい場合は、タイムライン名の横にある
をタップしてから、開きたいタイムラインの名前をタップします。プレビューイメージの下で、「編集」をタップします。
「編集」画面が表示されます。
プロジェクトを削除する
プロジェクトを削除すると、そのプロジェクトのメディア（読み込んだメディア、およびFinal Cut Proのカメラを使って撮影したメディア）と、プロジェクトのすべてのタイムラインおよびレンダリングファイルも削除されます。そのため、削除する前にプロジェクトをバックアップすることをおすすめします。ただし、プロジェクトを削除しても、読み込んだ元のソースメディアは「写真」などのほかのAppからは削除されません。
iPad用Final Cut Proで、以下のいずれかの操作を行います:
プロジェクトリスト（「プロジェクト」画面の左側にあります）のプロジェクトを左にスワイプし、「削除」をタップしてから、「削除」をタップして確定します。
プロジェクトリストでプロジェクトをタッチして押さえたままにしてから「削除」をタップし、「削除」をタップして確定します。
プロジェクトリストでプロジェクトをタップし、画面の右上隅にある
をタップしてから、「削除」をタップして確定します。
注記: 接続されている外部ドライブ、ネットワーク接続されたコンピュータ、またはクラウドストレージにiPad用Final Cut Proプロジェクトがある場合は、開いたり編集したりする前にiPad用Final Cut Proに読み込む必要があります。同様に、iPad用Final Cut ProプロジェクトをMacのFinal Cut Proで編集するには、プロジェクトを読み込む必要があります。「Final Cut Proユーザガイド（Mac版）」の「iPad用Final Cut Proから読み込む」を参照してください。