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Final Cut Proのマルチカム編集のワークフロー
マルチカムプロジェクトを作成するための主要な手順を以下に示します。これらの手順は一般的な順序で並んでいます。必要に合わせて順序を変更することもできます。
手順1: 複数のカメラを使ってイベントを撮影し、適切な同期情報を記録する
マルチカメラ撮影では、複数のカメラを使って1つの被写体やイベントを異なるアングルと距離から撮影します。
マルチカムプロジェクトを作成するときは、素材を撮影する前に、ビデオカメラなどの記録装置で日付、時刻、タイムゾーンを設定しておくことをお勧めします。これらの情報は、Final Cut Proでマルチカムクリップを自動作成するときに役立ちます。
マルチカメラ撮影に業務用のビデオカメラまたはビデオレコーダーを使用する場合は、中心となるタイムコードジェネレータから各カメラに同じタイムコードを送信したり、撮影開始時に各カメラのタイムコードジェネレータをジャムシンクしたりできます。家庭用のビデオカメラ使用する場合は、外部からタイムコードを受信できないので、映像または音声による合図(カチンコやフラッシュなど)をすべてのカメラで記録しておく必要があります。この合図に基づいてマルチカムクリップの各アングルを同期できます。
Final Cut Proには高度な自動オーディオ同期機能があり、マルチカムクリップのアングルを高い精度で同期できます。そのため、マルチカムプロジェクトでは、すべてのビデオカメラおよび記録装置で音声を記録することをお勧めします。そのため、マルチカムプロジェクトでは、すべてのビデオカメラおよび記録装置で音声を記録することをお勧めします(録音の品質が良いほど正確な結果が得られます)。
手順2: マルチカム編集用にメディアをFinal Cut Proに読み込む
マルチカムプロジェクトに使うメディアの読み込み方法はほかのプロジェクトと同じですが、読み込み時にいくつかの手順を実行することによってマルチカムワークフローを効率化できます。
手順3: カメラ名とマルチカムアングルを割り当てる
「カメラ名」メタデータと「カメラアングル」メタデータのタグを使って、マルチカムプロジェクトのワークフローを自動化および効率化できます。マルチカムクリップを作成する前に、イベントクリップにこれらのタグを適用することをお勧めします(必須ではありません)。
手順4: マルチカムクリップを作成する
選択したイベントクリップからマルチカムクリップを作成します(作成方法は、ブラウザでオーディションや複合クリップを作成するときとほぼ同じです)。手動と自動のどちらで行う場合でも、マルチカムクリップの作成手順には3つの基本作業が含まれます:
アングルを作成する(各アングルには1つまたは複数のクリップが含まれる)
各アングル内でクリップを順番に並べる
共通の同期点に基づいてアングルを同期する
ソースメディアに記録されているメタデータの種類が分かっている場合は、マルチカムクリップを自動で作成するよりも手動で作成する方が処理が速く済みます。詳しくは、Final Cut Proでカメラ名とカメラアングルを追加するおよびFinal Cut Proでマルチカムクリップを作成するを参照してください。
手順5: アングルビューアでアングルをカットして切り替える
マルチカムクリップを作成したら、アングルビューアですべてのアングルを同時に再生しながらリアルタイムでアングルをカットして切り替えることができます。ビデオとオーディオのカットや切り替えは、一度に行うことも個別に行うこともできます。たとえば、アングル1のオーディオを使用しながら、アングル1から4までのビデオを切り替えることができます。
手順6: アングルエディタでアングルを同期する/調整する
アングルエディタでマルチカムクリップを開いて、同期やアングルの順序を調整したり、アングルを追加または削除することができます。また、アングルエディタを使用して、マルチカムクリップ内の個々のクリップの編集(トリミング、色補正、トランジションの追加など)を行うこともできます。
手順7: タイムラインでマルチカムクリップを編集する
アングルビューアを開かなくても、タイムラインまたはインスペクタで直接、マルチカムクリップのアングルを切り替えることができます。マルチカムクリップには独自の特徴がいくつかありますが、基本的には、ほかのクリップを編集するときと同じようにタイムラインで編集できます。
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