Logic Proユーザガイド
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Logic ProのレガシーDenoiserの概要
Denoiserでは、ボリュームレベルがしきい値よりも低いノイズを除去または低減できます。高速フーリエ変換(FFT)分析によって、ボリュームが小さく倍音構造が比較的単純な周波数帯域が識別され、それらのレベルが指定のdBレベルまで下げられます。
Denoiserを強くかけすぎると、元のノイズよりも耳障りなアーチファクトが発生することがあります。「Smoothing」セクションの3つのノブを使うと、このようなアーチファクトを低減または除去できます。Logic ProのレガシーDenoiserのスムージングコントロールを参照してください。
Denoiserのメインパラメータ
「Threshold」スライダ/フィールド: ノイズ低減のしきい値となるレベルを設定します。レベルがこのしきい値を下回るノイズ信号が低減されます。
ほとんどノイズしか聞こえない部分を探し、このレベル以下の信号を除去すれば十分だと思われるdB値に「Threshold」スライダを設定します。
「Reduce」スライダ/フィールド: しきい値を下回る信号に適用するノイズ低減の量を設定します。ノイズが最大限に除去され、音楽やボーカルの信号低減が最小限になる値に「Reduce」スライダを合わせます。この値を6 dB下げるとボリュームレベルは半分になり、6 dB上げると倍になります。
注記: 録音のノイズレベルが非常に高い場合(-68 dB以上)でも、聞いてみて特に不具合がなければ、-83 dBから-78 dB程度までレベルを下げれば十分でしょう。これでノイズが10dB以上、ボリュームでいえば元の半分以下に低減されます。
「Noise Type」スライダ/フィールド: 低減したいノイズのタイプを指定します。
値0は、ホワイトノイズ(すべての周波数帯に均一に分布するノイズ)に該当します。
正の値は、ピンクノイズ(低域のレスポンスが大きいハーモニックノイズ)に該当します。
負の値は、ブルーノイズ(テープヒスノイズ)に該当します。
グラフィックディスプレイ: オーディオ素材の中でボリュームレベルが最も低い信号(ほとんどまたはすべてがノイズ)がどのように低減されるかを表します。