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作者は動物の扱いに対して思うところが多い

総合評価
5 out of 5 stars
ナレーション
5 out of 5 stars
ストーリー
5 out of 5 stars

投稿日:2024/02/23

ハラリの前作「サピエンス全史」でも動物の扱いに関する記述にかなりのページが割かれていた。1.人間は他の動物にはない魂を持っている特別な存在という考え(人間至上主義)が多くの人々の共通前提として社会が作られている。しかし生命科学の発展をもってしても魂や心の根源は見つからず、人間も他の動物と同じ脳の神経構造をもち、情動に突き動かされて行動しているに過ぎない事が分かってくる。すると今のような動物の扱い(親子を引き離す畜産、医学のための生物実験…)をする正当性はどこから来るのだろうか?という疑問が投げかけられる。

2.人類がこれほど他のあらゆる動物種を差し置いて発展し地球を支配したのは「他の人と協力する」能力と「虚構を信じる能力」があったから。さらに文字と貨幣の発明により協力可能な人間の数が爆発的に拡大し、帝国を作ることが可能になった。国というもの自体も人間の言葉によって規定される虚構であるが、多くの人が信じることでそれは共同的主観として成立する。

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