コロナ禍のような時期にこそ
密接なコミュニケーションが
成長の鍵になる
2020年、法人営業部門に配属となった新入社員の
吉原 瑞貴。新型コロナウイルス感染症の拡大防止を目的とした
リモートワーク環境の中、どのように業務を学び、経験を積んでいったのでしょうか。
エルダーの持木 悠希と課長の山岸 勇喜とともに、新入社員の育成環境について語り合いました。
リモートワークの環境だからこそ
孤立しないように意識を配る
- 吉原(新入社員)
- 私はいろいろなことに挑戦したいという気持ちを持ってソフトバンクに入社しました。仕事の中身については分からないことばかりだったのですが、とにかくたくさん経験を積んでいきたいと思っていました。
- 持木(エルダー)
- 吉原さんは本当にポジティブで向上心が強く、優秀な新人が来てくれて良かったと思いました。ただ一方で、吉原さんは「人に負けたくない」という気持ちも強くて、周りの同期と自分を比べてしまっている印象はありましたね。特に2020年の新卒は新型コロナウイルスの影響で同期と関わる機会が少なかったので、なおさら周りを気にしてしまっていたかもしれません。
- 吉原(新入社員)
- 持木さんのおっしゃる通り、同期とはコミュニケーションを取る機会が少なく、人となりが見えないが故に余計にライバル視をしていたと自分でも感じます。正直なところ、いまだにライバル心はありますが、出社率が増えてきた時期に会って話せたことで、今は仲良くなりました(笑)。
- 持木(エルダー)
- 今年は特殊な環境だったので、エルダーの私としては、空白の時間が発生しないように細かく吉原さんのスケジュールを設定していました。この時間は私の商談に同席して、この時間は調べ物をしてもらって、次は別の先輩の商談に同席して…といった具合に。ただでさえ距離が離れているのに、「何をすればいいのか分からない」という時間ができると、より孤独になりますから。
- 山岸(課長)
- 吉原さんには、まず業務的な知識を身に付けてもらって、9月の終わりには1人で提案までできるようになってほしい、といった期待がありました。吉原さんの成長計画に合わせて、私と持木さんの間でも定期的に状況を確認していましたね。私も週に1度は吉原さんと面談して、ざっくばらんな会話をしながら、成長ぶりを見守っていました。
課を超えて先輩たちが協力し
新人育成に力を注ぐ
- 吉原(新入社員)
- 私は入社当初は人前で話すことが苦手で、お客さまとの商談で何を話せばいいか分からなくなってしまう場面もありました。持木さんや山岸さんには何度もサポートしてもらっています。
- 持木(エルダー)
- 吉原さんに限らず全員に言えることですが、学生から社会人になったばかりの頃は、言葉遣いが不慣れなのも仕方がありません。ですから、「あまり気にしすぎず、たくさん実践して回数をこなして慣れていこう」と伝えていました。商談の場でも、「この部分だけでも説明してみよう」といった具合に、少しでも実際のお客さまを相手に喋って経験を積んでもらうことを意識していました。
- 山岸(課長)
- コロナ禍でなければ上司や先輩とたくさん会話をして慣れることもできたのかもしれませんが、対面で会うことが難しい状況なので、オンラインツールなど使えるものは何でも活用して経験を積んでもらうことを心がけていましたね。
- 持木(エルダー)
- 経験を積むという意味では、ロールプレイングも重要でした。ロールプレイングについては「たくさんの数をこなしたい」という吉原さんからの要望もあったので、他の課の先輩にも協力してもらいながら、毎週実施していました。
- 吉原(新入社員)
- 商談の進め方や言葉遣いについては、自分でも課題を感じていたので、何とか改善したいと思っていました。まだまだ十分ではありませんが、先輩方のおかげで、少しは成長できたのではないかと思います。
- 山岸(課長)
- 成長は感じますよ。ソフトバンクは新人育成に協力的な社員が多いので、課長の私としては非常に楽ですね(笑)。新入社員が孤立しないようにコミュニケーションをできるだけ多くして、チームでポジティブに仕事をしていこうというのが課の方針でもあります。
- 吉原(新入社員)
- 新入社員の私からすると、本当に心強かったです。新人でも失敗を恐れずにチャレンジしやすい環境だと思いました。
学生時代の「課長像」や「先輩像」が
良い意味で裏切られた
- 山岸(課長)
- 吉原さんとの初対面は、会社でもリモート会議でもなく、カフェでしたね。全社員が受けることになっていた新型コロナウイルスの抗体検査へ向かうとき、私と吉原さんは家が近かったので一緒に行くことになって。
- 吉原(新入社員)
- そうでした。山岸さんの第一印象は、私が学生時代に思い描いていた課長像とは全然違っていて、フランクでとても親しみやすい雰囲気に驚きました。課長というのは、もっと厳しくて、ミスをすれば問い詰めてくるような存在だと思っていました。
- 山岸(課長)
- そういう反応をよくされます(笑)。過去の新人たちも、「課長との距離がこんなに近いんですね」と驚いていました。ですが、それは私固有のものというよりも、ソフトバンク全体の雰囲気でもありますね。現場に近くて、新入社員とも一緒に行動するのが、ソフトバンクのリアルな課長像ですよ。
- 吉原(新入社員)
- 私は山岸さんとの1on1面談を毎週楽しみにしています。毎回必ず雑談から入って、しっかりと仕事の話もする。締めるところは締めるというメリハリがあって、さすがだなと思います。一方、持木さんとの初対面は在宅でのオンライン面談でした。いきなりタンクトップ姿で、髪も伸びていて(笑)。怖い人かと思ったら、実際は優しくて、とても面倒見のいい、頼れる先輩でした。
- 持木(エルダー)
- 緊張が解けるように、あえてタンクトップだったんですよ。…というのは冗談ですが、ちょうど外出自粛の時期で、髪も切りに行けなかった頃でしたね。
- 吉原(新入社員)
- その後、商談などに同席させてもらうと、今度は持木さんの商談の上手さに驚きました。説明が分かりやすくて、和やかな雰囲気を作りながら、目指す方向に話を持っていく。いつも学ばせてもらっていて、全部真似したいくらいです。
機会を与えるだけでなく、
一緒に成長していきたい
- 吉原(新入社員)
- やりたいことがあれば一緒に考えてくれて、チャンスを与えてくれる。それがソフトバンクの社風だと思います。
- 持木(エルダー)
- 私の新人時代も振り返ると、ソフトバンクでは組織長である本部長も含めて、全員が新入社員の成長を気にかけてくれています。本部のトップまで新人を気にするなんて、なかなかないことではないでしょうか。すぐ近くに上司や本部長がいて、上の役職の人とも壁がないのがソフトバンクの特徴です。
- 山岸(課長)
- それこそまさにソフトバンクの社風ですね。事実、本部としても若手の育成に注力する方針です。研修も多いのですが、そのような「与えられる」機会とは別に、隣の課など組織の枠を超えたコミュニケーションがしやすいのも、この本部の良さだと思います。有志で実施している朝の勉強会についても、新人が気軽に参加していますよね。ITに関するトピックを扱っていて、特に私はネットワーク関連に強いので知識をシェアしています。
- 持木(エルダー)
- 勉強会は新人向けの初級編なのですが、私も分からないことを質問しています。私のようなエルダーでも質問して良い雰囲気を、山岸さんが作ってくれているおかげです。
- 吉原(新入社員)
- 先輩が質問していると、私たちのような新入社員も質問しやすくなりますね。まだ学ぶべきことは山積みなのですが、いつかは先輩たちに認められるような社員になりたいと思います。目標は、本部会で発表できるような大型案件を自分の力で受注することです。
- 持木(エルダー)
- 新規性の高い取り組みであったり、今まで踏み込めなかったところに入り込むような「リマーカブル案件」のことですね。その目標については私も吉原さんから聞いているので、達成できるようになんとかサポートしたいと考えています。
- 山岸(課長)
- 課長の私としても、そのような意義のある案件を作れるようにチャンスを与えたり、環境を整えていきたいと思います。吉原さんだけでなく、課のメンバー全員と一緒に頑張っていきたいですね。
- ※2020年12月時点の情報です。