最前線で働くソフトバンク社員に密着し、現場で活躍する姿を紹介する本シリーズ。ソフトバンクでは、社員を「資本」として捉え、社員の成長が組織の進化につながるという考えの下、人材戦略を推進しています。第6回は、大阪府のネットワークセンターで、法人のお客さまに提供するネットワークの運用保守を行う入社5年目社員の1日に密着。現在の担当業務や地域拠点で働く魅力、やりがいなどについてインタビューします。
ソフトバンク株式会社 法人統括 ICTオペレーション本部 ソリューションサービスデスク第1部
末吉 巧弥（すえよし・たくや）
愛知県出身、入社5年目。法人企業に提供するネットワークの運用・保守を担当。東京で3年間従事したのち、2023年に大阪に転勤。趣味は、朝カフェと料理。
安定したネットワークの運用で企業の日常を支える
末吉 法人のお客さまに対して、イントラネット（企業や組織など特定の範囲内で利用できるプライベートなネットワーク環境）やインターネット回線などのITインフラを、24時間365日正常に稼働させるための運用・保守業務を担当しています。ネットワーク機器が問題なく稼働しているか、またサーバーのリソースがひっ迫していないかなどの監視を行い、お客さまのネットワーク環境の安定性と信頼性を維持することが重要な役割です。また、機器の故障やネットワークの通信障害などのトラブルに対応する保守業務も行っています。運用・保守だけにとどまらず、お客さまの利用状況や課題に応じた改善策を提案し、ニーズに合わせた運用を実施することで、安全で安定したインフラの構築を目指しています。とある1日のスケジュールから、私の業務を紹介します。
ある1日のスケジュール
9:00 出社・事務作業
オフィスから徒歩圏内に住んでいるため、基本は出社しています。午前中は在宅、午後から出社することもあります。業務開始とともに、まずは担当しているお客さまのネットワーク状況を確認。万が一、軽微なものも含めてトラブルが発生している場合は、事象を把握し早期復旧に尽力します。毎月月末は、担当しているお客さまへネットワークの稼働状況や発生した障害内容などの報告会を設けており、この日は資料の作成や報告書の確認を行いました。
10:00 社内ミーティング
ネットワークを設計・構築する部署とのオンラインミーティングがあり、私が担当する運用・保守のチームメンバーと参加しました。法人のお客さまへの新規ネットワーク構築に関する内容で、通常、私たちのチームは構築されたものを運用・保守する部隊ですが、新規構築の場合は、設計段階から一緒に加わることで、構築後の運用・保守サービスへの移行をスムーズに行えるようにしています。
10:45 障害対応
保守業務においては、機器の故障やネットワークの障害など、軽微なものも含めて突発的なトラブルが発生することがあるため、異常を検知したらすぐに対応します。この日はミーティング中に、担当しているお客さまのネットワーク環境で機器の不具合が発生…。ミーティングを抜けて、まずは事象を確認。機器側の不具合が原因と分かり、保守会社に現地作業の依頼をしました。復旧への必要な指示出しを関係各所に行うのが私の役割です。
12:00 ランチ
同じチームの先輩と一緒に外でランチをすることが多いです。オフィスの近くには飲食店がたくさんあります。ランチをしながら、大体業務のことで先輩に相談することが多いですね。いつも親身に話を聞いてくれ、アドバイスをくれる面倒見の良い先輩です！
13:00 社内ミーティング
AIを活用して運用システム基盤を自動化するプロジェクトについてのオンラインミーティングがありました。業務効率化への体制構築と生産性の向上を目指して、部署全体で取り組んでいます。
14:00 社内ミーティング
お客さまのネットワークを運用するために必要な端末やライセンスなどを管理する担当者が各部署に1人ずついるのですが、その担当者が参加し、管理業務の改善に向けて議論するミーティングがオンラインでありました。端末管理における工数の削減や業務の効率化、コスト削減などについて話し合いました。
15:00 社外打ち合わせ
毎月月末に、お客さまへ運用報告を行います。報告会では、1カ月の通信量の傾向や、障害が発生した場合は、原因と対応内容について報告します。この日は、私が担当するお客さまに対して月次報告を行いました。過去との通信量に何か大きな変化があれば、その理由についてヒアリングをし、また何か課題や困りごとがあれば、それを解決するための提案を行います。お客さまに寄り添い、課題解決をすることでネットワークの適正化に貢献できるよう努めています。
16:00 事務作業
ミーティングの隙間時間で、メールの確認や資料の作成などを行いました。
17:00 チームミーティング
新入社員のエルダーとして育成にも力を入れています。業務のアウトプットの場として、週次報告会を設けています。ミーティングでは、その週に行った業務内容の報告やタスクの進捗確認、また業務での困りごとや相談などがあればサポートやフォローをしています。雑談も交えながら、チームの交流を深めています。
お客さまが理想とする運用をくみ取り、先読みした提案を
新卒で入社してから現在まで、大阪の事業所で業務をされてきたのですか？
私の部署は、BCP（事業継続計画）強化の観点で東京と大阪の2拠点に分かれており、入社して3年間は東京で勤務をしていました。大阪拠点のメンバーが少なく、体制強化のため今年4月から大阪に転勤しました。業務内容は変わっておらず、働く場所が変わったという感じですね。
業務のやりがいについて教えてください。
現在、東京の企業6社と大阪の企業4社を担当しています。一番のやりがいは、誰よりも企業のネットワーク環境を理解してビジネスを支えていることです。運用・保守は継続的なものなので、お客さまと信頼関係を築きながら長期的な関係を構築することも重要です。お客さまの期待に応えて感謝されたり、頼りにされることが、大きなやりがいにつながっています。
ネットワークと聞くと、専門用語など難しいイメージがあるのですが…。
ITに関しては未経験で、知識もゼロからのスタートでした。研修制度が整っていたので、研修を受けながら目標を立てて資格の取得に取り組みました。やはり一番大事なのは、目の前の仕事と一生懸命に向き合うこと。その中で何か分からないことがあれば、深掘りして理解するよう努めました。分からないままにしてしまうのが一番いけないことで、それではお客さまの信頼を得ることができません。自分に足りない知識やスキルを自主的に補いながら、分からないことは積極的に先輩に聞いていましたね。
お客さまとの関係構築で、心がけていることは何ですか？
常に「先回り」を意識して対応することを心がけています。お客さまから受けた依頼に対応するのではなく、先々を見据えて、お客さまが求めていることに先手を打って提案できるようなエンジニアでありたいと思っています。多角的に物事を考え、より安定的なネットワークの提供に向け、お客さまとともに改善していく「伴走者」のような存在を目指しています。スピード感を持ってお客さまに対応して感謝されたときは、とてもうれしいです。
地域で働く魅力について教えてください。
他部署との距離がとても近いと感じます。仕事の悩みなどもよく共有し合ったりしています。私のチームは3人ということもあり、任される仕事の責任も大きいです。成長できる機会が多く、若いうちにさまざまな経験を積める環境にあるので、私は転勤して良かったと思っています。先輩がいつも親身になって話を聞いてくれるので、困ったときはいつも相談しています。
大阪での生活はいかがですか？
やはり大阪と言えばお笑いですよね。大阪に来てお笑い鑑賞をするようになりました。あとは、京都や神戸も近いので遊びに行ったりして、大阪の生活を満喫しています。先輩とはプライベートでもご飯や飲みに行きますし、部署の人たちとクリスマスパーティや忘年会などを企画して集まることもあります。私は料理グッズを買って試すのが好きで、週末や早く仕事が終わった日は家族に料理をふるまっています！
最後に、キャリアにおける今後の目標を教えてください。
現場での知見を生かし、サービスの品質向上やお客さまに付加価値をより感じてもらえるような設計をしていきたいです。また、ネットワークの監視や運用・保守業務は、24時間365日、全て人が対応しています。業務の自動化や効率化できるところが多くあると感じているので、AIを活用してこれまでの運用を革新的なものに変えていきたいです。
ありがとうございました！
（掲載日：2024年12月19日）
文：ソフトバンクニュース編集部
全国の拠点で活躍する社員も紹介しています！
さまざまな現場で活躍する社員の1日に密着した「最前線で働く社員」シリーズ。全国の拠点で働いている社員の様子も紹介しています。
世界No.1、そして300年続く会社を目指し、ソフトバンクは挑戦し続けています。ソフトバンクで働く社員などのキャリア情報などを紹介しています。
