Uber Japan のヘルメットクラブは、Uber の理念をどのように実現して地域コミュニティに貢献するかを紹介する良い例です。Uber Japan の多くのチームが「One Uber」として連携し、「正しい行いをする」ことによって「安全を重視する」ために立ち上がりました。 「心を込めて取り組む」ことでこの取り組みを実現するために、活発な意見の交換、協働、運営上の努力が求められました。
Public Policy シニアアソシエイトの Yuki Hirajo さんに、ヘルメットクラブについて、そしてそれが日本全体のヘルメット着用の認識をどのように変えているかについて、話を伺いました。
ヘルメットクラブとは?
「ヘルメットクラブとは、配達時にヘルメットの着用を奨励することにより、配達パートナーの安全の重要性を強調する、Uber Japan 独自の取り組みです。このプログラムを通じて日本の配達パートナーは、配達パートナー向け Uber アプリのオンラインヘルメットチェックに合格すれば、キャッシュバックを受け取る資格を得ることができます」
ヘルメットクラブが Uber にとって重要な理由とは?
「ヘルメットクラブを立ち上げた当初、日本では自転車に乗る人のヘルメット着用が法的に義務付けられていませんでした。道路交通法が改正され、自転車に乗るときは誰もがヘルメットを着用するようになる前のことです。ただし、義務ではありません。この法律は「努力義務」と日本で呼ばれているもので、「努力する義務」を意味します。Uber は「安全を重視する」ため、配達パ ートナーのヘルメット着用を標準化し、配達時の安全性を向上させたいと考えました」
ヘルメットクラブのアイデアは、最初はどのように生まれましたか?
「日本の Safety Operations のリードの Shin Otake さんと、Uber が業界全体の安全水準を高め、配達パートナーの安全を守るための取り組みをどのように推進できるかについて話し合っていました。日本政府が 2023 年 4 月からヘルメット着用に関する法律を変更することを 2 人とも認識していたため、2022 年の夏に、ヘルメットは常用するものだという見方を配達パートナーにしてもらうためには何をしたら良いか、アイデアをブレインストーミングしました。
まず、日本でのヘルメット着用率が低いことに関する、主な課題を特定することから始めました。第一に、ヘルメットは最高にスタイリッシュなアイテムだとは一般的に思われていません!第二に、日本で着用する人がただ少ないのです。ヘルメットの着用率が低く、6% という都道府県もありました。一般の人々がヘルメットを着用していないのに、なぜ自分たちはヘルメットを着用する必要があるのか、配達パートナーが疑問に思うようになります。ですから、ヘルメット着用に対する認識を変え、着用しようという機運を高めるために、何か楽しいことをする必要があると考えました。ヘルメットを着用するように、配達パートナーがお互い促し合うように」
どのようにしてヘルメットクラブの立ち上げを実現させたのですか?
「ヘルメットクラブを立ち上げるために、日本の Safety チームは現地の Operations、Policy、Communication、Marketing チームと連携 しました。配達パートナーが参加できるよう、楽しく、魅力的で、クールなコミュニティのエッセンスを取り入れたクラブを作ろうと決めました。路上でヘルメットを着用しているのは自分だけだと感じないようにするためのクラブです。Safety チームと Product チームの支援を受け、ヘルメットを着用しているかどうかがわかる Uber のヘルメット検知テクノロジーを導入することができました。約 4 か月かかりましたが、楽しいアイデアを実現化するために協力し合いました。
日本で有名な TikTok インフルエンサーや Uber のリーダーたちと協力して、複数のソーシャルメディアキャンペーンを始め、また、Uber が主催する地域の安全イベントでヘルメットクラブを宣伝しました。大阪でのイベントでは、大阪府警と協力してヘルメットのデザインワークショップを開催しました。東京で開催された別のイベントでは、ヘルメット製造者を招待して、道路でのヘルメットの正しい着用方法を説明してもらいました。ま た、配達パートナーともワークショップを開催し、ヘルメットを着用すべき理由について考えてもらいました」
この取り組みを実現するにあたり、個人的にはどのような貢献をしましたか?
「私の役割は、日本の法執行機関や、交通安全を重視する地方自治体と緊密な関係を築き、Uber の取り組みを理解してもらうことでした。この取り組みの影響の大きさと、Uber の率先した安全確保対策の成功を京都市役所に認めていただいたときは、最高に誇らしかったです。京都市にゲストスピーカーとして招いていただき、交通安全強化に取り組んでいる地元企業約 30 社を前に、ヘルメットクラブによる安全への取り組みを紹介しました」
ヘルメットクラブの長期的なビジョンは?
「長期的には、Uber のすべての配達パートナーがヘルメットを着用することを当たり前だと思う、そんな状況になることを目指しています。これは順調に進んでいて、Uber でのヘルメット着用率は大幅に向上し、現在も増加し続けています。この勢いを維持するため、日本の Safety チームは紹介キャンペーンを数か月前に開始しました。ヘルメットクラブの既存メンバーである配達パートナーは、他の配達パートナーを招待することができ、その人がメンバーになると、双方が奨励金を受け取ることができます。
また、東京都をはじめとする地方自治体とも連携を続け、日本全国でヘルメット着用を奨励・推進しています。実際、昨年 11 月に東京都が主催した「Grand Cycle Tokyo」を協賛し、この楽しいイベントで、Uber の安全への取り組みを紹介することができました」
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投稿者: Amy Harrison