WiFiにつないでいるのに、通信速度が遅いなど品質の悪さを感じる時がありませんか?状況によって原因は異なりますが、もしかするとWiFiの電波が届いていないからかもしれません。
WiFiの電波は届く範囲が限られます。どれくらい届くのか、また届かない場所でWiFiを利用する場合はどのようにしたらいいのか、WiFiの範囲について紹介します。
無線LANルーターを使った場合、一般的にWiFiの電波は屋外では500m程度、屋内では100m程度は直線で届くといわれています。
しかし、上記は親機(WiFiルーター)と子機(スマホなど)の間に障害物がない理想的な環境で計測した場合の理論値です。
実際には設置する場所や環境により距離や通信速度が変わります。
ほかにも利用する製品ごとでスペックの違いがあります。メーカーのホームページなどに理論上のスペックが載っている場合もありますが、環境による違いがあるのを認識しておきましょう。
さらに固定回線(光回線)による無線LANルーター以外の、「ホームルーター」や「モバイルルーター」を使う場合の違いもあります。
通信会社のホームページなどに載っている範囲内で使っているのに、WiFiがつながりにくい場合があります。代表的な原因を紹介します。
WiFiに使われる周波数は5GHz帯と2.4GHz帯の2種類です。
そのうち2.4GHz帯は電子レンジ・IHヒーター・Bluetooth®機器などでも使用されているため、近くに置いてある機器の影響でWiFiルーターが電波干渉を起こす可能性が指摘されています。
もちろん複数台のスマホで同じ周波数帯を利用することも電波干渉の原因になりかねません。
親機と子機の間や周りに障害物があるとWiFiの電波が遮断されて、つながりにくくなったり通信速度が遅くなったりする場合があります。
さまざまなものがWiFi電波に影響を及ぼしますが、とくに下記のような障害物に気をつけてみましょう。
化学素材(パーテーション)・木材・窓ガラス・水(水槽の水など)・人間・コンクリート(ブロック)・金属など
上記の2つが原因でなさそうな場合、WiFiルーター自体が故障している可能性があります。WiFiルーターのような精密機器は熱やホコリなどに弱いです。
通信会社やメーカーのホームページを参考にしたり、問い合わせたりしてトラブルを解消しましょう。
また、同じWiFiルーターを長い期間使用している場合には、ルーターの寿命で接続が不安定になったり、通信速度が低下したりすることもあります。
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WiFiルーターの寿命の目安や判断方法などは下記の記事をご確認ください。
WiFiの電波がうまく受信できない場合の解決策があります。代表的なものをまとめましたので、参考にして改善を試みましょう。
紹介してきたとおり、親機と子機の間に障害物があると電波が届きづらくなり通信品質が落ちる可能性があります。確認して障害物があればなくしてみましょう。
固定回線(光回線)の場合は限界がありますが、ホームルーターやモバイルルーターの場合は設置位置を変えやすいでしょう。
ホームルーターやモバイルルーターは基地局からの電波をキャッチする仕組みのため、窓際付近や外から見通しが良い場所に置くのが良いです。
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ホームルーターを設置する場所のポイントについては、下記記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
前述したとおり、WiFiの電波は2.4GHzと5GHzの2種類あります。
それぞれ性質が異なり、もしつながりにくさや通信速度の遅さを感じたら切り替えてみると症状が改善される可能性があります。
メリット
電波が届きやすい
デメリット
同じ周波数を使う機器が多く電波干渉が起きやすい
メリット
通信速度が速い(子機も対応機種である必要がある)
デメリット
間に障害物があると速度が落ちやすい
WiFiルーターのアンテナの種類は内蔵タイプと外付けタイプがあります。外付けタイプならば、アンテナの向きを変えるとつながりにくさや通信の遅さを改善できるかもしれません。
マンションや平屋住宅の場合は、アンテナを立てて扇形に開き横方向に電波が飛ぶように調整しましょう。複数階ある縦長の住宅ならば、アンテナを地面と水平な状態にして縦方向に電波を飛ばすのがおススメです。
製品のホームページや取扱説明書なども参考にして、ご自身の利用環境に最適な置き方やアンテナの向きを検討しましょう。
WiFiの範囲を広げるためには中継器を置く方法もあります。WiFiの電波を文字通り中継すれば、WiFiルーターだけで届く範囲よりもさらに遠くまで電波を届けられます。
とくに「メッシュWiFi」に対応している中継器は便利です。電波を受信するまでは一般的な中継器と一緒ですが、メッシュWiFiの場合はWiFiルーター(コントローラー)から出た電波をエージェント(中継器)がキャッチしたのち改めて電波を出力します。
また通信環境の変化に合わせて最適な接続先を自動で変更してくれるため、広いエリアでも安定した通信が実現するのです。
「ビームフォーミング」に対応したWiFiルーターであれば、機能を利用してみるのもおススメです。
ビームフォーミングとは親機と子機間だけに電波を集中・増強させ、通信速度アップや通信距離の拡大を可能にする技術です。
ビームフォーミングがないWiFiルーターは、球体状に・均一に電波を出します。そのため無駄が生じかねません。
ビームフォーミングを使えば、子機の位置や距離を判別して最速で電波を届けるため、転送速度や安定性が向上するのです。
モバイルルーターやホームルーターの置き場所を紹介したので、固定回線(光回線)の場合のWiFiルーター(無線LANルーター)をどこに置けばいいのかも紹介しましょう。
可動式アンテナやビームフォーミング機能がついていない場合、WiFiルーターは球体状に電波を放出します。そのため建物の中心にWiFiルーターを置くのが理想です。
また2階建ての場合、木造建築であれば、2階にWiFiルーターを置くと建物全体に効率よく電波が届くでしょう。
鉄筋コンクリート建築の場合は、コンクリートによって電波が遮断されるため、中継機を利用するのがおススメです。
WiFiルーターを置く時は、床から1〜2m程度の高さを確保しましょう。球体状に飛ぶ電波の邪魔をせずに、建物や部屋全体に届くようにするためです。
また反射した電波と干渉し合うのを防ぐために、床だけでなく壁などからも離すのが良いでしょう。
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通信を安定させるには、ルーターの置き場所などの他に、同時接続台数にも注意するのがおすすめです。下記記事では、WiFi接続安定のコツを解説していますので参考にしてください。
WiFiルーターを検討する時、通信速度や対応エリアは気にしたとしても、電波が届く範囲まで気にしている方は少数かもしれません。
しかし通信の速度や品質に関わる重要な要素であるため、契約する時にしっかり確認するのがおススメです。
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